空に叫ぶ愛
そう思った時にハッとした。


水島先生!

この人のせいで忘れかけてたし!


再び振り返ると保健室に向かって走る。



「あ!」


「来ちゃダメ!」



そう金髪くんに叫ぶ。


てか、あの金髪くん……誰?


バンッと保健室のドアを勢いよく開けて、中に入る。



「先生!」


「あ、島田ちゃん!さっきのアレ…っ……」



イスから立ち上がった先生を突き飛ばして再びイスに座らせる。


白衣を左手で力強く掴み、右手でネクタイを引っ張ると私も片膝だけイスに乗っけた。


最後にネクタイをグンッと引っ張って顔を近づけると、先生を間近で見下げる。



「言っとくけど。次、若菜を泣かせたらマジにシバくから。てか若菜に会わせてやんないから」



呆気にとられた先生は両手を自分の顔の前にやって、うんうんとうなずく。
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