空に叫ぶ愛
サファイアのようなブルーの瞳が私を真っ直ぐ見る。



「金子かと思った?天使ちゃん♪」


「そんなわけないでしょ」



長谷川ナイトの横をすり抜けるように体育館に向かった。


体育館に入るとすでに式が始まっていて。でも気にせずにクラスのところに向かう。


校長の話は不思議と嫌いじゃなかった。


よく聞けば、すごくいいことを言っていたから。


それでも今は何も耳に入らない。


空を盗むように見ると目が合い、優しく微笑まれた。


それにホッとする私。


……嫌われてないのかな。
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