空に叫ぶ愛
嵐のような告白劇が終わり、体育館がシーンと静まる。


でも次の瞬間、ワアアアといっきにうるさく盛り上がった。



「すげー、先生!」
「かっこいい!」
「やべーー!」



……泣けてきた。

自分でもよくわからないが、泣けてきた。



「なんで愛ちゃんが泣きようとよ」



歩み寄って来た翔が私をちゃかす。
翔の横には空もいる。



「うっさい。そうゆう翔だって泣いてるじゃない」


「ばっ……俺が泣くわけなかろーもん」


「どうだかー」



やっぱ、友達が幸せになるって最高。


私まで、嬉しい。


さっきの若菜、本当に幸せそうで。


……先生、やるじゃん。


って、もう先生じゃないんだっけ?
< 260 / 374 >

この作品をシェア

pagetop