空に叫ぶ愛
それに、わからないの。


何をしてあげたらいいのか。


右も左もわからないような、不快感が私の思考を混乱させる。


空は、どうしてほしいのだろうか。


聞いてほしいなら、とことん聞くし。

一緒に泣いてほしいのなら、とことん泣くのに。


もしかしたら、どうもしてほしくないのかもしれないけれど。


……わからない。


今、私がわかっていることは。


空には海さんというお兄さんがいて。


そのお兄さんが空をかばうように事故にあって、亡くなってしまった。


空の両親は、出来の良いお兄さんが亡くなって、出来の悪い空が生きていることを怒った……


それに空は傷ついた。
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