空に叫ぶ愛
少なくとも私は空を〝出来が悪い〟とは思わないけど。
……思えない。
「天使?眉間にシワ、寄ってるよー?」
「…ほっといてよ。てか、いつまで天使って呼ぶの」
「んー?……死ぬまで♪」
死ぬまでアンタといるつもり、ない。
ニッコリ笑うナイトを見ていたら、口がフルフル痙攣し始めた。
「まあまあ、愛ちゃん」
そうやって私をなだめるのは翔。
若菜も苦笑いしてる。
……まあまあって、なによ。
「怒った顔も可愛いよ?」
「気持ち悪いから!」
ケラケラ笑う長谷川ナイト。
……こりゃ、完全にからかわれてるな。
これが毎日の風景になりつつある現状に、私はため息をつく。