空に叫ぶ愛
愛の過去
「愛、プリクラ撮ろ?!」
「えー…」
「いいじゃん!!」
私は親友の……いや親友だった友美(トモミ)に半強制的にプリ機の中に連れ込まれた。
嫌なフリをして、実は別に全然嫌じゃなかったりして。
今から2ヶ月前。
嬉しいとはまた違うけれど、私は友美と過ごす時間を楽しいと感じていた。
その証拠に私は友美と過ごす時間はほとんど笑っていたような……
そんな友美とは中学からの仲だ。
たった一人の親友と呼べる存在。
そして、プリクラのカメラに笑顔を何回か振りまくと私達は落書きコーナーに移動した。
なに書こっかなぁ…
あ、そうだ。
私は【祝☆入学式】とでかでかと書いた。
今日は高校の入学式だったから。
「あっ、好きな人の名前書いちゃお!」
「えっ?友美もう好きな人できたの?」
私が友美が落書きをしている画面を見るとそこに【鈴木光樹くん】と書かれてあって。
「誰…」
知らない。