素直になれなくて







夏美の順番が回って来た。




「夏美!何番だった?」


先にクジを引いた愛里が、覗き込むように紙を見る。




夏美の番号は、31。
黒板に書かれている配置を見ると、窓際の一番後ろ。

そして、隣の番号は32。




「いいなぁー!私なんか、一番前だよ!」


「マジ?」







全員がクジを引き終わると、すぐに移動が始まった。









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