love or like
「はい。」
灰色のスウェットを渡された。
「あたしまだ泊まるとか決めてないし!」
「じゃあどうやって帰るの?終電出たのに」
ここから歩いて帰るのは絶対やだ!タクシーは…捕まえるの大変だし、高いし…
「泊まる。絶対何もしないでよ!」
「俺そこまで飢えてません」
お風呂を借りて汗などを洗い流した。
ふぅ~さっぱり…ってあたし、今日いきなりここに来たのに何してるんだろう…響はただの友達だから!
と心に言い聞かせた。
お風呂から出ると、響が空きかんとかゴミを捨てて部屋の掃除をしていた。
「あたしもするよ!響もお風呂入ってきなよ」
「あぁ…」
響がお風呂に入っている間にゴミの片付けだけをして、余っているお酒を飲んでいると響が出てきた。
意外と身体引き締まってる…
響は上半身裸で出てきた。その身体は程よく引き締まっていて、今にも鼻血が出そうだった。
「片づけてくれたんだ。サンキュー」
「うん…」
服着るまであんまり見ないようにしないと…
「茜、まだ飲む?」
「飲もうと思えば、まだ飲めるよ」
飲み終わった缶を押しつぶしてゴミ袋に入れた。
「じゃあ飲むか、この間友達がワインくれたんだよな。それ飲む?」
「飲んでみる!」
ワインを飲んだのは覚えてる。
それ以降のことを覚えていない…
.