love or like
「当たってる。」
響がそう大雅に答えた。
響があたしのことを…?
「もしかして俺が先に告白しちゃった系だろ?」
大雅が笑っているように聞こえた。
「いつもそうだろ?俺の好きになった子とか彼女とかお前が取って行くだろが!!」
大雅ってやっぱり最悪最低!!響の彼女とかとるとか!!
「別に取ってない。お前が好きになった子を見てたら可愛いなって思って告白しただけ。彼女の場合は一緒に居たら彼女から迫ってきたことが多い」
なに食わぬ口調の大雅。
「そうかよ…俺が本気で怒る前に帰れよ」
「わかった。安心しろもう高校生の時と違うから横取りとかしないよ」
大雅の声が聞こえなくなった。
響ってどうして大雅といまだに仲よしなのかな?
大雅に彼女とかとられるのに…
「もう出てきていいよ。」
寝室のドアが開いた。ドアの前には優しい笑みを浮かべた響。
「響…」
「話聞いてたんだろ?」
首を横には触れなかった…
「ごめん…」
「茜が謝ることじゃない…悪いのはあいつだから」
あいつって大雅のことだよね?
「でも…」
「こっちに来てゆっくり話そうか?」
腕を引っ張られてソファに座らされた。
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