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距離感
翌日、やや二日酔いぎみで出社した。
「茜ちゃん、ちょっと顔色悪いよ?」
出社してきた千鶴さんに言われた。
やっぱり?すぐ体調顔に出るんだよね…
「昨日ちょっと飲みに行って」
「えっ!?誰と?あたし昨日断ったのに」
もしかしてあたしのこと友達少ない子とか思われてる?
「ひび、あの川口くんとです。」
「あぁ、高校の同級生とか言ってたわね」
なんか納得したみたい…
「先輩!」
向かい側の一つ下の後輩、平間姫乃が声をかけてきた。
ちょっとこの子苦手…甘たるい声で話しかけてくるから…
「おはよう、平間さん」
「おはようございますぅ…今話してたのって営業の川口響さんですか?」
この子聞いてたの?
「まぁそうだけど?」
それがどうかしたって感じで聞き返した。
この子もしかして響のことが好きなのかな?
「お友達なんですか?」
「うん、まぁ…高校の同級生だし」
「そうなんですか。」
その時、部長が出社して来たので一気に仕事モードに雰囲気が変わった。
12時になったのでみんな一斉にランチに出て行った。
千鶴さんに誘われて、人気のレストランに行こうと会社を出た時
「先輩!」
平間さんがあたしたちを追いかけてきた。
「どうしたの?平間さん」
千鶴さんが息を切らしている平間さんに聞いた。
「一緒にランチ行ってもいいですか?」
「いいよ。茜ちゃんは?」
「いいですよ。」
この状況では断れないでしょ!
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