love or like

レストランは偶然にも空いていてすぐに席に座れた。

「平間さんとランチって久しぶりかもね」

注文し終わって、千鶴さんが言った。

平間さんは今年の春入社した言わば新入社員。上司から結構気に入られている。

「そうですね」

「最近どう?仕事慣れた?」

さすが千鶴さん後輩思いの先輩だな!ちょっと見習わないとね。これからたくさんの後輩が出来るかも知れないから

「はいぃ」

にっこりほほ笑んだ平間さんは可愛い。



注文した料理が運ばれてきたので食べてると

「あの、古川先輩。川口さんとお友達なんですよね?」

「うん、そうだけど」

なんとなくこの後の言葉が想像できる。

「紹介してくれませんか?」

「川口を?」

期待した目ではいっと言われた。

響を紹介する…この子に?

なんか嫌なんだけど…別に彼氏じゃなし…

「川口に聞いてからでいい?」

「はい!」

かなり期待してる…これであいつがいい返事しなかったらどうしよう…

「川口くんってかなり人気ね…この間女の子に告白されてるところ見かけたわ」

と千鶴さん。

あいつ結構告白とかデートの誘いとかされてるのかな?

「あたしも昨日、デートに誘われてるあいつをみかけました。」

「そんなに川口さんって人気なんですか?」

平間さんが不安そうにあたしたちに問いかけてくきた。

「そうだよ。あのモテるのは高校の時からあまり変わってないの」

高校の時、ファンクラブがあったぐらいだし…

「仕事も出来て、あのルックスだったらモテルでしょうね」

食べ終わるまで川口の話題でもちきりになった。




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