キミがいた夏
レッスン2
翌日
何事もなかったかの様に
彼は佇んでいた。

彼の一挙一動が気になって仕方ない。
昨日までは全く興味がなかったのに・・・。


黒板を写す姿。
髪をかき上げる仕草。
後ろにプリントを配る動きまで
全てが絵になる彼。

何もかもが私とは正反対で。

全ての面で優れている彼。
それに比べて、何の取柄もない自分。


きっと昨日の事は何かの間違い。
単なる彼の気まぐれに過ぎない。




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