キミがいた夏
パタンと本を閉じると
私に近付いて来る彼。

手を握られて心臓が止まりそう。

こんな所を誰かに見られたら?

私の心臓は加速する。


旧館にある図書室の階段を上がると
今は使われていない空き教室が続く。

引かれる腕が熱い。

一番奥の空き教室に入ると、入口から死角の壁に押し付けられた。




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