純愛ラブレター
「あっ…遅刻しちゃう!」




紗「かよっち!待ってよ〜!!」




謝罪の直後、少女と紗綾という少女は…慌ただしく立ち去っていった。




圭「な…何だったんだろ?」



祥「さぁ…」




ただ、驚く僕たち。




圭「やっべ!俺たちも急ぐぞ!!」




再びチャリに向かい、こぎ始めるブチ。




祥「ブチ!置いてくなよ!」



僕はそう叫びながら、ブチの後を追った。




少し慌ただしかったけれど、これが僕と紗綾の…初めての出会いだった。




あれからダッシュで学校へ向かい、何とか鐘が鳴る前にたどりついた。




祥「走るの…もう勘弁」




圭「お前陸上選手だろ!何弱音吐いてんだよ!」




僕の言葉に、呆れるブチ。




祥「だってよ…」




僕が何か言いかけたとき、誰かが僕の肩を叩いた。




祥「?」




僕は不思議に思い、後ろを振り返った。




そこにいたのは…紗綾という今朝の少女だった。




祥「あっ…今朝の!」




紗「さっきはごめんなさい…私、塚本紗綾っていいます!」




突然、自己紹介した君。




祥「俺は…加藤祥平」
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