純愛ラブレター
温かい風を感じつつ、僕は手紙を取り出した。
圭「祥平…それって…」
祥「うん…紗綾に宛てた手紙だよ」
紗綾が直接読んでいるわけないのに、僕は紗綾に宛てた手紙を書き続けていた。
天国にいる紗綾の心に…少しでも残るように。
でも、今まで僕が書いてきた手紙が、どうなってしまったのかはわからない。
また新たな手紙を、紗綾の墓前に置く。
風で飛ばされないように、石で重石をして。
圭「お前…毎回同じことの繰り返しだな」
祥「うるさい、ほっとけ!」
ブチに改めて言われると、どうしても恥ずかしくて素直になれない。
そう…。
ブチだけが、僕が書く手紙を知っていた。
圭「そういえば、お前が自暴自棄になっている間、手紙を紗綾ちゃんの墓前に置いてたの…誰だろうな?」
祥「…さあな、俺もわからない」
僕はあの日…君の訃報を知ってから、何事にも取り組めなくなり、自分で自分を苦しめていた。
あの日書いた手紙は、落ち着いたら紗綾に渡す予定だった…。
なのに、次の日になったら消えていた。
親父やお袋、弟の和正にも聞いたけれど、誰も知らなかった。
圭「祥平…それって…」
祥「うん…紗綾に宛てた手紙だよ」
紗綾が直接読んでいるわけないのに、僕は紗綾に宛てた手紙を書き続けていた。
天国にいる紗綾の心に…少しでも残るように。
でも、今まで僕が書いてきた手紙が、どうなってしまったのかはわからない。
また新たな手紙を、紗綾の墓前に置く。
風で飛ばされないように、石で重石をして。
圭「お前…毎回同じことの繰り返しだな」
祥「うるさい、ほっとけ!」
ブチに改めて言われると、どうしても恥ずかしくて素直になれない。
そう…。
ブチだけが、僕が書く手紙を知っていた。
圭「そういえば、お前が自暴自棄になっている間、手紙を紗綾ちゃんの墓前に置いてたの…誰だろうな?」
祥「…さあな、俺もわからない」
僕はあの日…君の訃報を知ってから、何事にも取り組めなくなり、自分で自分を苦しめていた。
あの日書いた手紙は、落ち着いたら紗綾に渡す予定だった…。
なのに、次の日になったら消えていた。
親父やお袋、弟の和正にも聞いたけれど、誰も知らなかった。