…きっと恋してる
「あんた何ニヤニヤしてんのよ…」
「わっ由香里!ごっごめん…」
「もうっどうせ淳平の事考えてたんでしょー?ほらっちゃっちゃとやるっ!」
「はいっ先生!」
「わかれば宜しい」
腰に手をあて、本当の先生のように振る舞う由香里。
2人共"ぷっ"と吹き出し、あははっと笑って作業に取りかかった。
チョコを刻んだり溶かしたり、型の用意にオーブンの余熱。
あたしには慣れない事ばかりで、作り終わる頃にはクタクタになっていた。