…きっと恋してる

少し曲がったリボンをほどき、淳平が箱を開けるのを見つめる。



「……これって!」



目を見開き驚いた淳平は、ぱっとあたしに顔を向けた。



「明が作ったのか?」



その顔が見たくて頑張ったんだから…



「うんっ…由香里とだけどね」



はにかんだあたしを、淳平は引き寄せ抱き締めてくれた。



「マジで嬉しい…ありがと明」



そう囁くと、すっと離れて机に向かい何かを手に取った。



そしてそれをあたしに渡す。
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