…きっと恋してる
「そうだよ」
「そっか…ごめんあたしちょっと調子悪くて」
「えっ!大丈夫かよ?」
「あっ…うん…だから今日は帰って?」
「えっ…あっあぁわかった…ちゃんと寝ろよ?じゃあ…おやすみ」
「おやすみ」
あたしは階段を駆け上がり部屋に飛び込んだ。
扉にもたれた身体は、ずるずると崩れ落ちた。
カサッと手の中の箱が揺れ、中身を取り出し口に入れた。
淳平が作ったクッキーは涙の味がした。
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