…きっと恋してる

「俺達が帰るから…行こうぜ環」



「えぇーっやだよあたし歌いたいんだもん!」



「あたし達が帰るから…またね環ちゃん…成瀬君ありがとね」



「あぁっ気にすんな…」



淳平の手を引いて、あたしはずんずんと歩きカラオケを後にした。



家の近くの公園に着くまで、あたし達は無言だった…



並んでベンチに座ると淳平が口を開いた。



「…ごめん俺…勘違いした明と成瀬の事…2人が帰ってくの見て…そのカッときて」



申し訳無さそうに言うと俯いてしまった。
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