…きっと恋してる

―――…
――…


「……ケホッ…」



翌日、雨にうたれたせいからか発熱してしまったあたし。



3日間学校を休んだ。



携帯も見てない。



『風邪がうつるといけないから』



誰とも会わなかった…もちろん淳平とも…。





久しぶりの登校…淳平には言ってない。



「からだダルい…」


「あきら…この間のこと…淳平からなんか聞いた?」



小さく首を振るあたしに、「そっか…」と由香里はため息を吐き出した。



淳平に会いたくなくて、今朝はママに車で学校まで送ってもらった。



「あれは…」


「いまは…何も聞きたくない」


「わかった」


由香里はそれ以上何も言わなかった。



あたしは机に伏せたまま目を閉じた。

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