…きっと恋してる
<side 淳平>
あれから明と連絡がつかない。
熱がでたから休むとだけ、おばさんから聞いた。
俺のせいだ…。
「くそっ…なんでっ」
そばにいてやりたい、話がしたい、顔がみたい。
ちゃんとあの時のことを話したいのに、きっと誤解したまま明は苦しんでる。
あいつのことだから沢山泣いただろう。
何もできない自分が歯がゆかった。
「あきら…」
ほんやりと遠くを見つめる俺の肩を、誰かが叩いた。
「よっ、浮気男」
「…笑えねぇよそれ」
真面目に返す俺に、完治も「わりぃ…」とバツが悪そうな顔をした。