…きっと恋してる
「明ちゃんどうなんだ?由香里も心配してたけど…」
「熱でてるから休むって…おばさんから聞いた…会うのは無理って」
「そっか…明ちゃん良くなったらちゃんと話せよ」
「あぁ」
俺は力無く椅子にもたれた。
「はぁーっ」
出るのはため息だけだった。
―――…
――…
「部活休むわ…」
「お前大丈夫かよ?」
心配そうな完治に手をあげ、俺は教室を後にした。
『淳平…//』
何時も隣に居るはずの明が居ない。
繋がれていない掌が虚しくて、泣きそうな俺。
「はぁーっ…だっせぇなー」
またため息を吐き出す。