…きっと恋してる

明を待たせてる事に焦っていた俺は、正直彼女のことを気にしてなかった。



「先輩」


「だからなに?」



ロッカーに顔を突っ込みながら、返事をする俺は背中に"ドンッ"と衝撃を受け驚いた。



「ちょっ?!は…なに?!」



彼女は背中から抱きつくようにして、お腹に手を回してきた。



「わたしっ先輩が好きなんです!」


「ふざけんな、離れろっ」



ぐっと力を込め彼女を振り払う。



「いきなりなんなんだよ?!」


「好きなんです」


「彼女いるから俺」


「知ってます…でも好きなんですっ…わたし2番目でもいいから、彼女にして下さい…」



「はっ?」


2番目?固まる俺に彼女はまた抱きついてくる。
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