…きっと恋してる
こんな事誰にも言えないよ…


彼氏以外の男の子に見とれてたなんて


暫くしてお目当ての本を抱えて彼が戻ってきた


「難しそうな本ばっかり…凄いね」


「そうだろ?僕も時々嫌になるよ…」


「えっそうなの?じゃあなんで…」


「なんでそんな本見るの?だろっ?家を継ぐ為さ…医者にならなきゃ駄目だから」


彼は疲れたような…寂しいそうなそんな顔をしていた


「ごめん…見ず知らずの君に愚痴ってしまった…何言ってんだか」


そう言ってふっと笑ってみせた
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