…きっと恋してる
桜の花びらが舞いあたしの肩までの髪に絡みつく


淳平はそっと花びらを髪から取ってあたしを見つめ"ふっ"と笑った


「あっ…ありがと」


何なのこれ?こんなの淳平じゃないよ…


あたしは恥ずかしくて俯いた


「俺を見て…明…」


切なそうな声で淳平は言った


「なっ…に?」


あたしはそっと顔を上げ淳平を見つめた


「俺…お前の事が好きだ…ずっと好きだった」


頭が真っ白になって何が何だか解らない


「なっ…あたしっ?」


「返事は急がないから…ゆっくり考えてみて?俺達の事…」


ぼぉっとするあたしの頭をポンポンと軽く叩くと


「じゃあ…俺行くからまたな」


とグランドへ向かって走って行ってしまった
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