…きっと恋してる
そんなあたしを何事?と見ていた真也が尋ねる


「どうしたの急に?」


「彼氏が迎えにこれないから早く帰れって」


「ああ…じゃあ僕が送ってあげるよ…ちょっと待ってくれる?」


「えっいいよ悪いし」


「遠慮するなよ励ましてくれたお礼だよ」


『もう少しだから』と言って本に目を向けペンを走らせていた

───
──


「お待たせ」


あたしは帰り支度を済ませた真也と図書館を出た
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