…きっと恋してる
「上手くいったよ…君のおかげかな?」


目線をはしらせた先に彼女はいた


長い髪を揺らした少し大人っぽい人だった


すっと手を挙げるとこちらに向かって歩き出した


ゆっくりと近づいて来た彼女は女のあたしから見てもとても美しかった


ふわりと優しく微笑むとあたしに言う


「こんにちは…あなたが明さん?」


「あっ…はいっこんにちは」


あたふたするあたしを優しい笑顔で見つめる


何だか恥ずかしくて「エヘヘ」と笑った
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