ホトトギス。 《私は永遠にあなたのもの…》
『使えない子だな』

パパ…

『……触らないでくれる。あなたを見ていると苛々するのよ!』

ママ…。



『『使えない』』


ゴメンナサイ。

パパ、ママ…

もっと、いい子になるから、もっとうまく歌うから…

『アゲハを嫌いにならないで……』



闇にのまれいく…





なぜ…

なぜ、私は、生きているの?

なぜ、こんなにも私の心は冷たく泣いているの…


そっと、手に持っていた紙袋を放してベッド際の窓から差し込む唯一の光である、『月光』を眺めた。




何物にも染まらない月の色。

『ハァ、苦しいのに、心も冷たくて何も感じないのに、私を照らすなんて嫌な月…。』



意識が、段々と落ちていく。


ハァ、ハァ、このまま消えてしまい……











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