ホトトギス。 《私は永遠にあなたのもの…》

日常

9月15日。

(7時33分)


暑い
暑い

強い日差しが立ち込める部屋の中で、暑さで目が覚めた。


｢…もう朝、まだ眠っていたいのに…｣

怠い体をなんとか動かし、起き上がった。

この部屋は、ベッドが大きな窓際の横にあるため日が差し込み夏はかなり暑い。

トントン。

『はい』

まだ半分眠ってる状態で、ドアをノックする音に気付いて返事をした。

ガチャ。


部屋に入ってきたのは、世話係りの一人で私の事をあまり良く思っていないメイドが入ってきた。


｢おはようございます。お嬢様。｣

｢うん。おはよう｣

毎朝の事ながら、朝から会話したくない相手だな。

一方の世話係りの方は、私のそんな空気など気にしていないのかどんどん手早く仕事を勧めていく。



バサッ。

世話係から受け取った真新しい制服に着替え始める。
やっぱり、セラー服はまだ馴染めない。


着替えてふっと側にある等身大の鏡に自分を写すとそこには、生気がないなんとも言えない顔をした私が写っていた。