人こそ芸術 part1
2本のワインが空になったのを合図に僕等は別々にシャワーを浴びる。
そして夜はベッドを共にする。
寝室の電気は消しているがカーテンを開けているので、僕の下に横たわる栞の顔がよく見える。
「しゅ・・・ゥ」
栞は甘い声で僕の名を呼ぶ。
栞の小さな白い果実をパン生地をこねる様に、優しく揉んでゆく。
「・・・しゅ・・・ぅ」
途切れ途切れに、僕の名を繰り返した。
「・・・しおり」
耳元で甘く囁いた。
唇を重ねる。
舌が絡み合う。
唇を離すと、僕等の間には銀色の糸がキラリと光った。
栞の白い果実に顔を埋める。
そして舌を這わせる。
「しゅ・・・ウッ」
汗でしっとりと濡れた白い果実の先端を口に含む。
「アッ」
小さく甘い声を出す。
歯を立て甘噛みする。
「ァアッ」
さっきよりも大きな声を出す。
僕は先端から口を離し、腰の送り出しを開始した。
僕が動く度に栞は鳴き、白い果実は上下に揺れた。
僕等は果て、2人抱き合いながら朝を迎えた。