人こそ芸術 part1
これからの事、僕の地下室に招待する事を考えると、今ここで断るのは後々面倒になる。
「少し考えさせて下さい」
キープという意味で保留の形をとった。
「・・・ちゃんと答えが出るまで待っています」
僕に頭を下げた後、背を向け扉に向かって歩き出した。
「失礼しました」
部屋を出る時には、いつもの自然な笑顔に戻っていた。
いつ小山るうを僕の作品にしてしまおうか。
記念すべき10体目は櫻井舞にしよう。
それに相応しい美しさを持っている。
櫻井舞が出て行った扉を見つめ、そんな事を思い顔の筋肉が緩む。