愛してると言ってほしい


走って
走って

息が切れて
動けなくなったとき

私は
うずくまって
泣いた。



「…優ちゃん…」

後ろから聞こえたのは、優しい声だった。


「ごめんなさい…ボク、なにも知らないのに」

しゃがんで、目線を合わせてくれた。

私は首をふるだけ。

何も言わなかった。


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