愛してると言ってほしい

潤ちゃんは、まだ若いのに世界中を相手に仕事をしている。


私には、仕事のことはよく分からないけど。

そう言うと潤ちゃんは
『優は分からなくていいんだよ』って
笑うんだ



「お疲れ様なんて、あたしの台詞だよ」

にっこり笑って、疲れも吹っ飛ぶような潤ちゃんの笑顔に飛びついた。

「ずっと待ってたの?」


「ううん。そんなに」


…嘘ばっかり。
私の荷物を持ってくれる

その手が

冷たかったことは

気付かなかったフリ
しててあげる。

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