『スキ』
舞は先生のソバに寄った千を見た。


先生の手を掴みそして…「泣いてんぢゃねーよ、大人が。

泣くなら俺の胸の中だけにしときなっ」


………………千、あんた役者志望?

呆れた…千を拉致って光の前に寄越した。


「なんなんだよ~」


緑色の髪が揺れた。

短髪のツンツンヘアー。

そこそこイケメン。

あたしは光の隣にぴったりくっついて指絡めた。

『あたしのダァリン紹介するね、日野光くん☆

あたし光と付き合ってるの。』


叩きつけられた様な交際宣言に、俺の心はイライラ、ムカムカし出した。


舞は…― 俺だけのモノだ。

あの日からずっと。
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