『スキ』
あれから一週間後、あたし達には会話はなく不慣れな状態。


小さい時は手を繋いで歩いた。


それが普通だった。


だけどいつしか、意識し出したのかな?


手、繋がなくなった…―

いつも右手は光だけの位置って思ってた。


もう戻れないって現実が喉に沁みて泣けた…―


揺るぎないあたしの心…


『スキってわかんないのかよ、ふざけんな!!』


固い、固い電柱を蹴った。


涙が流れた…―


あれ以来、あたしの心は閉ざされた。


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