『スキ』
可笑しいな…―


ちゃんと笑えてるつもりだったのに…―


近くに居る友達はやはり気づくか…、とクス、と下向きに笑うと同時に我慢してたはずの涙が流れた…―


花が肩を優しく包む。


理子があたしの手を 握り締めて、優しく手を引いてくれた。


突然泣き出すあたしに周りの友達は唖然、とし…だけど肩を 支えられ、手を引かれて歩く三人の後ろ姿が。


スローモーションの様に見えた…―


心配して窓から顔を出す生徒達…―


大丈夫か?、と焦りつつも心配し背を見つめる仲間…―


…あたしは、弱かった。


強い何かが欲しかった。


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