ヒメゴト
チュッ
とリップ音とともに降ってきた会長のキス。
逃げようにも、会長に掴まれていて、逃げ…られない。
「ん…っ…んんっ。」
自分じゃないような甘ったるい声が、狭い踊り場に響く。
何度も何度も降ってくるキスと、会長の甘い香りに、わたしの頭はパンク寸前だ。
「…や…だ……っ。」
嘘つき…ちゃんと黙ったのに。
会長はすごく嫌いだけど…キス上手いなと思ってしまう。
落ち着け!わたし!これはきっとこの甘い香りのせい。
そう…自分に言い聞かせる。