ヒメゴト
~お昼休み~
「ほら、いちご牛乳おごるからね~。」
そう言った美月と、その隣でクスクス笑う奈々に連れていかれた。
わたしがいちご牛乳好きだからって…こんな手卑怯だよう。
自販機で飲み物を買うと、向かったのは保健室。
わたしたちは保健の先生とすごく仲良しなのだ。
「「失礼しまーす!」」
「あ~来たなぁ。」
わたしたちが入ると、南先生はまたかと言うような顔をした。
保健の南先生は、ちょっと意地悪だけど、綺麗で優しい。
「今日はゆきの事情聴取なんです!」
美月が何やら楽しそうに言う。
「小澤もしかして恋かぁ?」
ニヤリと笑う南先生。
「い、いえ…違いますよっ。」
もーっ。なんか嫌な予感が。