ヒメゴト
無意識に足は公園へと向かっていた。
いた…猫ちゃん。
小猫は、会長が置いて行った傘に守られていた。
寒そうに震える小猫をタオルで包んで抱き抱えると、わたしは急いで家へ戻った。
お風呂のぬるま湯で身体を洗ってやると、さっきまで薄汚れていた毛が現れた。
「白猫ちゃんだったのね~。」
そう…現れたのは真っ白な毛。
「かわい~。」
わたしが撫でると、スリスリとわたしの手に柔らかい毛を押し当てた。