ヒメゴト

「ほらほら、わたしのことはどーでもいいから。着替え行こう!遅れると、また渡辺先生怒っちゃうよ。」

わたしは立ち上がると、椅子にかけていたブレザーに袖を通した。


「も~しょうがないなぁ。」

美月が嫌そうに立ち上がった。


「あ~なんで冬ってマット運動やるんだろう?」

奈々がため息をつきながら立ち上がる。





キーンコーンカーンコーン

やばい…予鈴だ。


「ほら~早く行けよ~。」

南先生がパソコンから目を離さずに言う。最近なんだか忙しそうだ。


わたしたちは教室へと混み合う廊下を走り出した。





< 49 / 74 >

この作品をシェア

pagetop