ヒメゴト

わたしは立ち上がると、ふらふらと窓際のベッドに向かった。


「あとで柳生(美月)たちにでも、荷物持ってこさせるね。」

「あ、ありがとうございます。」

わたしはブレザーを脱いで、ベッドに横になりながら言った。



ベッドに入ると、不思議とあっというまに眠りにつけた。


















「…ん~。」

目を覚ますと、身体中が熱い。

わたし…何時間寝たんだろ。


カーテンの隙間から夕日が差し込んでいて、慌てて起き上がった。




「あれ…ゆき起きたの?」

カーテンの隙間から顔を出したのは会長だった。

な、なんでいるの?わたし…何にもされて、ない、よね?


「南先生は?」

「とっくに行った…ゆき、ぐっすり寝てたから、起こさなかったみたい。」

確かに寝過ぎた…おかげで少しはすっきりしたけど。





< 56 / 74 >

この作品をシェア

pagetop