ヒメゴト
わたしは立ち上がると、ふらふらと窓際のベッドに向かった。
「あとで柳生(美月)たちにでも、荷物持ってこさせるね。」
「あ、ありがとうございます。」
わたしはブレザーを脱いで、ベッドに横になりながら言った。
ベッドに入ると、不思議とあっというまに眠りにつけた。
「…ん~。」
目を覚ますと、身体中が熱い。
わたし…何時間寝たんだろ。
カーテンの隙間から夕日が差し込んでいて、慌てて起き上がった。
「あれ…ゆき起きたの?」
カーテンの隙間から顔を出したのは会長だった。
な、なんでいるの?わたし…何にもされて、ない、よね?
「南先生は?」
「とっくに行った…ゆき、ぐっすり寝てたから、起こさなかったみたい。」
確かに寝過ぎた…おかげで少しはすっきりしたけど。