ヒメゴト
「…さん……小澤さん?」
「ん。」
呼ばれた声に目を開けると、結城くんの顔が。
「うわぁ!」
わたしは慌てて起き上がる。
あ~、コンタクトしたまま寝たせいで目が痛い。
「こんなとこで何してるの?」
「ご、ごめんなさい。」
わたしはソファーから立ち上がり、頭を下げた。
と…その拍子に、ソファーの前にあるテーブルから書類が落ちてしまった。
「…あ。」
結城くんが呆れたように声を漏らす。
「…本当に、ごめんなさい。」
わたしはしゃがみ込み、書類を拾い始めた。
すると……散らばった書類の中に紛れて、一枚の写真が。
「…何、これ。」