猫になって君にキスをして
さて。どうするか。
2階から見下ろす地面ははるか先だ。
「にゃ……」
怖ぇ……。
こんなとこから飛び降りたら死ぬぞ。
……ん? 待てよ?
そうだ、オレ猫じゃん。今。
よし、行くぞ。
行くぞ。
行くぞっ!
「うにゃーー!!」
意を決して隣りの家の屋根へジャンプした。
思いのほか軽々と飛び移れた。
そのまた隣りの平屋の屋根へジャンプ。
そして車のボンネットへジャンプ。
「にゃ!」
地面へ着地。
すげぇ。猫のオレ。