猫になって君にキスをして
「は~……。なんか、めんどくさい」
「にゃ」
(そんな男の為に黒い涙を流すのは勿体無いぞ)
「もうやめよ」
「にゃ」
ギャルの指が動き出した。
_________
お前なんか、いらねーよ。
マジ、最悪お前。
別れるから。
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送信。
見上げたギャルの顔には、どこか清々しい表情が浮かんでいた。
ほっとしたオレは、ギャルの腕を撫でた。
「にゃ」(よくやった)
「なんか、スッキリした」
「にゃ」
……て、オレはいつからこんなおせっかい猫になったんだ。