猫になって君にキスをして
「シマウマ! シマウマ!」
「にゃにゃ!」(シマウマ!)
「シマウマさん!」
「シマウマーー!」
「……し、シマウマ」
「しまうまぁー…、しまうまぁー…」
残り300m。
7番、ハンガク・スーパー・ハチジスギが離された。
すごいぞ!
すごいぞ! シマウマ!
頑張れ!
鼻の穴、全開。
歯ぐき、むき出し。
見開いた白目に、血が走る。
『さーーあ、残り200m! ピロシか! シマウマか!』
『どっちも捨てがたいですねぇ』
『水沢さん! どちらが勝ちますか!?』
『個人的にピロ……』
『さーーあ、残り100m!』