猫になって君にキスをして
「猫ちゃん、お腹すいた?」
「にゃ」
そういえば、何となく小腹がすいてきた。
「キャットフードなんて買い置きしてないしなぁ」
「にゃ……」
いらねぇぞ、キャットフードなら。
「あ、そうだそうだ」
「にゃ?」
両手をポンと合わせた紗希は、再び、冷蔵庫の中を覗き込んだ。
前かがみになったせいで、尻の黄色いクマの顔が横に広がっている。
「にゃ……」
猫になってまで、その尻を可愛いと思ってしまうんだからな。
ああ、、、オレってヤツは、、、
やっぱりスケベだ。