猫になって君にキスをして

「どれ、お風呂にでも入ろうっと」


おもむろにTシャツを脱いだ紗希は、

黄色いクマのパンツも、ぱぱっと脱ぎ捨てた。


「にゃっ」


すっぽんぽんになった紗希が、オレの前に来て頭を撫でてくる。


「ちょっと待っててね、猫ちゃん」

「にゃ……」


目の前にある、紗希の小ぶりな胸。


……やばい。


見慣れてるはずのその胸が、とんでもなく悩ましい。


「んにゃ……」


風呂場に向かう紗希の、クマのいなくなった尻がオレの鼻の奥を刺激した。


ツツ――……


猫になって、3回目の鼻血だ。

まったくオレは……。


んでも、この姿では……紗希に覆いかぶさることも出来ねぇんだよな。


< 195 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop