猫になって君にキスをして
「どれ、お風呂にでも入ろうっと」
おもむろにTシャツを脱いだ紗希は、
黄色いクマのパンツも、ぱぱっと脱ぎ捨てた。
「にゃっ」
すっぽんぽんになった紗希が、オレの前に来て頭を撫でてくる。
「ちょっと待っててね、猫ちゃん」
「にゃ……」
目の前にある、紗希の小ぶりな胸。
……やばい。
見慣れてるはずのその胸が、とんでもなく悩ましい。
「んにゃ……」
風呂場に向かう紗希の、クマのいなくなった尻がオレの鼻の奥を刺激した。
ツツ――……
猫になって、3回目の鼻血だ。
まったくオレは……。
んでも、この姿では……紗希に覆いかぶさることも出来ねぇんだよな。