猫になって君にキスをして

それから1時間くらい経っただろうか。


「きゃーーー!!!」


紗希の金きり声が部屋に響いた。


「んにゃぎゃーー!!」


紗希とあんな事やこんな事をしている夢を見ていたオレも、突然の大声にビビッて目が覚めた。


「んぎゃっ」


そのままゴロンと床に転げ落ちた。


……つつー……


鼻から何かが出てくるのが分かった。

恐らく、また鼻血だ。



「この変態!!」


布団を胸元までたくし上げた紗希は、

ベッドに座ったまま壁に寄りかかり、床に転がったオレを見ながら、わなわなと唇を震わせている。


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