猫になって君にキスをして
あまりの興奮に、きっとオレの下半身もすごい事になっていたのだろう。
「狂ってる……」
放心した顔で、オレを見つめる紗希がいる。
「紗希! 戻ったぞ!」
「きゃー! やめてよっ! 変態!」
「戻ったぞ!」
オレは紗希に飛びついた。
そして、きつく抱き締めた。
「苦しいって! やめてよ、変態! なんなの?! いきなり部屋に現われて、すっぽんぽんで、その下半身は!!」
「オレは人間だ!」
「バカじゃない?!」
「バカでも何でもいい!」
「バカバカバカバカバ!」
「カバでもいい! いや、それは困る!」
紗希を抱いたまま、ベッドの上で何度も転がった。
「バカバカ! 変態変態!」
紗希がもがいている。
しかし、オレには喜びが抑えきれなかった。