[短編]さよならを言いに。
にこっと爽やかに

首を傾げて微笑む少年。

黒い髪がサラリとこぼれる。

この出会いが

私と裕介の出会いだった。

そこから

一緒にジュースを飲んで

アドレスを交換し…

お互いに惹かれあった。


「懐かし……」


「……っ」


裕介の言葉で

パッと現実に引き戻された。

もう一年も前の話…か。
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